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コンプライアンス(企業倫理含む)には、どこか「理想論」のようなところがあります。 現場で働く従業員からは 「そんな甘い考えでは現場はやっていけないんだ!」 という反発が起こることも考えられます。
「やったことがないから。」 「周りからうるさがられるから。」 「どこまでやればいいのか分らない。」 「今のままで問題ないでしょう。」
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このような台詞が現場で湧き上がるかもしれません。 これらの声が現場で生じると言うのは、経営者のコンプライアンスに対する確固たる想いが、従業員一人一人に伝わっていないことが原因です。 「どこまでやればいいのか分らない」 もしも課長がそのようなボヤキを発しているならば、経営者は課長に対して、具体的な答えを用意しなくてはなりません。 「受注のノルマは確かに1,000万円だが、それは談合入札に参加してまで取るべき目標ではない。その他の方法で受注するにはどうすれば良いか?それを考えることが重要だ。その為に一時ノルマの達成が出来なくてもそれは談合をするリスクを取るよりは100倍ましなことだ。」 この程度の発言は経営者としてするべきでしょう。 このあたりを曖昧にして、単にノルマを与えただけでは従業員は、会社の為(ノルマの為)だからと、法律違反や不正行為へ走ることもあるかもしれません。そのようなリスクを取ることは会社にとっても、不正を行なった従業員にとっても悲しいことでしょう。 社長が会社の長期的な発展と社員の生活の安全を本当に考えているならば、一時の利益を取るために危険な橋を渡る判断はしないはずです。 理想論だとか甘いとか言うのは、逃げでしかありません。もし、法律に違反してでも公共事業の入札を取らないと会社の資金繰りが立ち行かず倒産するという、そんな状態になってしまったら・・・。 「社員を守り、会社を守るためだから仕方ない。」 こう考えるのも人情かも知れません。もちろんその判断は社会のルール違反で誤りです。 ここで語るコンプライアンスは、そのような会社の末期状態を治療するための活動ではないという事をまず知ってください。 会社を中長期的に維持発展させるために、会社を骨太にするのがコンプライアンスなのです。病気になったときの特効薬ではなく、身体を健康に保つ為の栄養だと考えるとわかりやすいでしょうか。 ですから、社員の反発に対してはひとつひとつ話し合いや説明会、経営者の考えをしっかりと伝えるという非常に地味な作業が必要になるのです。
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以上で第3回のセミナーを終わります。お疲れ様でした。
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